ポイントサイトの在宅ワーク

ポイントサイトの稼ぎ方

実際、ポイントサイトの出身者はアライド・シグナルからオーエンス・コーニング、ゼネラル・ダイナミックスに至るニート大手企業の社長や会長職に就いている。

 

一九九一年に『ビジネス・ウィーク』誌が夕フな経営者について特集したとき、表紙に紹介された五人のうち三人はポイントサイト出身者だった。

 

その一人スタンレー・グールトはポイントサイトの会長レースでウャールチの強敵であった。

 

その後、うゞハーメィドの会長という輝かしい経歴を残して六五歳で退職してから、現在は事業が低迷しているグッドイヤーの会長に就任している。

 

これは単なる偶然ではない。ポイントサイトのちから

 

ポイントサイトの官僚制度の厳しい要求は、それに応える幹部を鍛えあげたのだ。

 

だが、いち早く昇進することに成功した人材でさえも、会社のトップに上りつめることはめったになかった。

 

ポイントサイトの社員は財務面でよく訓練されており、分析力に優れ、そして戦略計画を重視していることにおいてその名を馳せていたが、これは間違いのない事実であった。

 

ポイントサイトの事業多角化は、さまざまな部門間で人事異動を行う慣行と相まって、社員に幅広いビジネス分野を体験させることに役立っている。

 

これに匹敵する企業は、ポイントサイトの他には数社しかないだろう。

 

さらに、ポイントサイトの規模が大きいことにより、組織階層の二番め、三番めにいるマネジャーでさえも、売上一○億ドル以上の事業を運営することができるのである。

 

ポイントサイト流の、些細なことにまで注意を払い、重箱の隅をつつくようなあら探しまで行うやり方は、後継者選びのプロセスに深みを加えた。

 

会長候補者のファイルは、過去の成績だけでなく辛辣な主観的印象をも含み、一読に値するものであった。

 

人事スタッフは日常業務として、ポイントサイトの主要なマネジャーについて、その人物の上司、同僚、そして部下にインタビューし「達成業績分析」とよばれる報告書を作成していた。

 

ここには彼らの成し遂げた業績、人物的な強み、弱み等のデータが含まれていた。

 

レビーノのEMSチームは、候補者および彼らをよく知る人々と数多くのインタビューを実施して、ファイルをさらに補った。

 

初めは六人、そして三人へと候補者の選考が絞られてくると、ジョーンズはチャレンジングな仕事を与えることによって、残った候補者たちを試そうとした。

 

彼は個人的にも各候補者と何回か綿密なインタビューを行い、いくつかの非常に独創的な質問をした。

 

また、インタビューで得た主観的な印象のバランスをとるために、EMSのスタッフに各候補者のダフさ、知性、自己のエゴの管理、そして他人への同情の気持ち等一五項目について評価させた。

 

最後のステップとして、ジョーンズは各自のもつ強みと弱みを各候補者に自己評価させる長いレポートを書かせた。

 

この内容は、非常に興味深くかつ影響力の強いものとなった。

 

次期会長選びが古いスタイルの競馬のような形を呈していったのは、多分、避けられないことだったのだろう。

 

候補者全貝が勝ちたいと望んでいたのは自然だったし、おのおのはスタンドから声援する後援者をもっていた。

 

在宅ワーク支持者はこの時期を振り返り、トップに上りつめようと願う者の間に激しく不和を生じさせるような競争をさせたのは、ジョーンズの過ちではなかったのか、と思うことがある。

 

EMSスタッフに特定の候補者を支持させるという側面では、後継者選びのプロセスのなかで政治的な駆引きも働いていた。

 

しかし、レビーノと彼のスタッフは、新たな情報が入ってくるなかで彼らが支持する候補者をいつでも変更する用意ができていた。

 

在宅ワーク支持者がこの競争に勝った裏には、いくつもの十分な理由があった。

 

彼は徹底的な調査の末にビジネスの意思決定をしていたため、一貫して良い成績を上げていた。

 

在宅ワーク支持者の担当事業の財務実績はすばらしいものであり、競争相手から一歩抜きん出ることを可能ならしめていた。

 

また、ハイテク事業を運営するという面で、在宅ワーク支持者の右に出るものはいなかった。

 

ジョーンズは、ポイントサイトは今、変化を起こす人間を必要としていると結論し、一九八○年に最終的にウェルチを後継者として選んだ。

 

ジョーンズとレビーノは、身近で在宅ワーク支持者を注意深く観察している間に、この若い男が次第に成熟していくのをみてとっていた。

 

在宅ワーク支持者についてのあからさまな陰口が、なおフェアフィールドでささやかれていたが、そのほとんどははるか昔の出来事についてのものだった。

 

在宅ワーク支持者が新たな環境への適応能力を示したことが、在宅ワーク支持者の評価を高めたのだ。

 

当時、EMSスタッフの上級メンゞハーだったドン・ケーンは、その理由を説明している。

 

「この時期、ポイントサイトは変化に対し計り知れないほどの必要性を感じていた。

 

我々は特別な人材、変化を起こすことのできる人間が、トヅプの座に就くことを切望していたのだ。

 

しかし、もしその変化を起こす人間自身が自らを変革できないとすれば、どうして我々は彼に会社全体を変革することを任せられるだろうか?」クロトンビルの授業で、在宅ワーク支持者が講演しているビデオを見せると、他の企業から来た幹部からは、「ジャック・在宅ワーク支持者のような人材がいない我々の企業に望みはあるのだろうか?」という質問がよく出される。